子どもたちの現状

ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金 2022年度報告書

保護者・受験生を対象にアンケート調査を実施し、報告書としてまとめました。

奨学金初年度となる2022年度は、581名に受験応援金5万円、進路が決まった497名に入学準備金10万円を支給しました。進学前の経済的支援に加え、LINEやオンラインを活用した受験伴走支援により、経済的に困難なご家庭からの進学を後押しすることができました。

受給ご家庭・受験生を対象に、進路決定後にアンケート調査を行い、報告書としてまとめました。

・目的:困窮家庭の高校生の進路や進学における課題、奨学金や伴走支援の効果等を把握し、奨学金事業をはじめとする支援策の改善・充実につなげること。
・対象:2022年度ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金の受給した保護者、受験生
・調査期間:2023年3月13日~4月2日
・回答数:保護者500件(回収率86%)、受験生:302件(回収率52%)

受給家庭の状況(581名の受給時回答)

・ひとり親家庭が74%
・受給家庭の9割において世帯年収が300 万円未満。

子どもの受験状況及び今後の進路

・2023年4月以降の子どもの進路は、4年制大学が約8割、短期大学(3年制含む)、専門学校がいずれも5%。
・受験した学校数は1校(推薦含む)が約半数と最も多い。

奨学金の用途

・受給決定後すぐに給付される受験応援金(5万円)の使い道は「受験料」が60%と最も多く、「参考書、テキスト」、「塾・予備校」。
・合格後に支給される入学準備金(10万円)は、約半数が「入学金」に活用。「その他」13%の中には、大学で使用するPCを購入するという回答が多数見られた。

経済的理由による子どもの進学への影響

・約9割の家庭が経済的理由により子どもの進学に影響があったと回答しており、44%が「塾・予備校に通わなかった、減らした」、39%が「受験学校数を減らした」、26%が「進学のために子どもがアルバイトを始めたり、増やしたりした」を選択。

受験生

・9割超が受験費用について保護者に気を遣っている。経済的理由により、52%が「受験する校数を減らした」、37%が「予備校・塾に通えなかった」、31%が「受験・進学を諦めようと考えたことがある」と回答。
・受験・進学を諦めようと考えた理由として、約9割が「入学金や学費を用意できるか不安になった」、半数強が「受験料を用意できるか不安になった」を選択。

保護者・受験生からの声